自動
写真全体から欠陥を探して修復します。
カメラまたはスキャナーでの取り込みから現像、プリントまで、
アナログフィルムの全工程をひとつに。
macOS 14.0以降 · Apple Silicon/Intel · Apache-2.0
negaflowは、スキャナーで読み取ったフィルムやデジタルカメラで撮影したフィルムを読み込み、macOS上で現像するアプリです。現像エンジンをChroma Engine、ほこりや傷の修復機能をGrainMendと呼び、工程全体を独自に開発しています。現像、補正、出力までをひとつのアプリで扱えます。
現像エンジン
Chroma Engineは、Chromabaseモジュールに含まれるフィルム反転・現像エンジンです。
MAIN
自動補正
操作しなくてもフィルムベースを自動で測定し、ネガをポジに反転します。手動で合わせる場合は、スポイトで未露光部分を選ぶか、RGB値を直接入力できます。
7種のミニラボ & 現像ターゲットルック
MAIN標準現像PRINTプリンターICCを使用する出力HSNoritsu HS-1800SPFujifilm Frontier SP-3000F135Pakon F-135 PlusHRKodak Professional HR 500 PlusEXPIRED古いフィルムの修復PROFILES同梱スキャナープロファイル15種 · realOnly標準はMAINと手動補正です。自動トーン、自動ホワイトバランス、自動レベル、自動カラーは、明示的に実行したときだけ適用されます。
出力にはsRGB、Display P3、Adobe RGB、または任意のRGB ICCプロファイルを使用できます。
HS、SP、F135、HRは、長年ラボのワークフローで使われてきた代表的なフィルムスキャナーを現像ターゲットにしています。
機種名は現像ターゲットを識別するためにのみ使用しています。各社のソフトウェアや内部アルゴリズムの実装、互換モード、提携、推奨を意味しません。
欠陥修復
GrainMend RGBは、赤外線チャンネルを使わずに、ほこり、ピンホール、傷、乳剤損傷を検出・修復する独自開発のソフトウェア方式です。
GrainMend RGB
ガイド、ブラシ、自動はすべてMac上で処理します。 処理時間は画像サイズ、選択範囲、Macによって変わります。
写真全体から欠陥を探して修復します。
指定した範囲内から欠陥を探します。
修復する箇所を直接塗ります。
指定した位置のピクセルを別の場所へ複製します。
GrainMend RGBは赤外線チャンネルを使わず、RGB画像から欠陥候補を探します。複雑な模様では誤検出があり得るため、マスクと修復結果を確認できます。
検出マスクと修復結果を自分で確認し、必要な箇所をその場で修正できます。
各GrainMend RGBレイヤーは、強度の調整、マスクの確認、個別の無効化や削除ができます。
誤検出領域が発生する可能性が高い場合は、ユーザーに知らせます。
GrainMend IRは、スキャナープラグインが赤外線チャンネルを提供する場合に選べる補助方式です。IR検出結果はGrainMend RGBと同じ編集履歴に追加されます。
GrainMend RGBは、ハードウェアの赤外線クリーニングとは異なる独自のソフトウェア方式です。GrainMend IRはスキャナーの赤外線チャンネルを使用しますが、Digital ICE、iSRD、SRDxの実装や互換モードではありません。
プリントと書き出し
暗室で印画紙の上でやっていたことを画面でやります。用紙と余白、レイアウトを決めれば、見えているままがプリントファイルになります。
サイアノタイプ、ガラス乾板、ゼラチンシルバーは雰囲気を狙った表現です。実際の薬品や乾板、印画紙を測って作ったものではありません。
sRGB、Display P3、Adobe RGB とカスタムRGBプリンターICCプロファイルに対応します。
暗室プリントと同じ感覚で余白を決められ、16-bit TIFF で高解像度のプリントファイルを作ります。
色演算パイプライン
ガンマ変換の前に32-bit Float Linear空間で反転とトーンを計算し、階調損失とクリッピングを最小限に抑えます。
リニア透過率と未露光ベース測定値から正確な密度 D = log₁₀(Dmin/T) を計算します。
4つの基準点に基づく逆関数が存在する専用プリント応答曲線を採用。
フィルム特性、スキャン光源、スキャナールックを混同せず独立段階で処理します。
画面表示および書き出し時にsRGB、Display P3、Adobe RGB、カスタムRGB Printer ICCへ正確に変換します。
R/G/B各16-bit(計48-bit、281兆色)の入出力に対応し、強めのトーン・カラー補正でも階調の破綻やバンディングを抑えます。
48-bit入出力と32-bit Float演算を組み合わせ、フィルムアーカイブと大判プリントに必要な余裕を残します。
取り込みワークフロー
RAW/TIFFファイルの読み込みに対応します。バックライト色温度とベースを分離して均一に反転します。
negaflow-scanner-sane独立プロセスプラグインでSANEスキャナーを接続します。機器とバックエンドが対応し、プラグインが結果を確認できた場合だけ16-bit TIFFで取り込みます。
フィルムプロファイル
自分で撮影したフィルム資料から作成したスキャナープロファイル15種を同梱しています。記録された画像観測値は合計928件で、現在はすべてrealOnlyです。
realOnlyは、実際のスキャンデータをもとに作成し、現在も開発・改善を続けているプロファイルを示します。今後は、より多様なフィルムや機材で得たスキャンデータを追加で提供し、それをもとにプロファイルの範囲と完成度を高めていきます。
プロファイルはスキャナー名だけで自動適用せず、ユーザーが明示的に選択します。ファイルと一覧のSHA-256も提供します。
928は各プロファイルの観測値を合計した数で、異なる写真928枚を意味しません。同じフィルムが複数の機器で重複して数えられる場合があります。実際のスキャンを直接確認し、誤検出のあるファイルを除外した測定値からプロファイルを作成しています。
機能比較
negaflowはフィルム反転、現像、欠陥修復、プリント、書き出しを一か所で扱うmacOSアプリです。下の表はnegaflowの現在の機能を説明します。Negative Lab Pro、FilmLab、Negbase、SilverFast、VueScanなど、他製品の機能、価格、ファイルの扱いはバージョンによって異なります。
| 機能 | negaflow | その他のフィルム用ツール · 現在の製品資料を確認 |
|---|---|---|
| 価格とライセンス | 無料、Apache-2.0のオープンソース。サブスクも試用制限もなく、ソースを読める | 無料、買い切り、サブスクなど製品ごとに異なる |
| 動作のしかた | 単体のmacOSアプリ。読み込み・現像・修復・プリント・書き出しが一か所で完結 | プラグイン、単体アプリ、スキャナー用アプリなど製品ごとに異なる |
| フィルムベース(オレンジマスク)測定 | 空間解析(FilmBaseEstimator)自動測定、スポイト、RGB手動入力 | フィルムベースの扱いは製品ごとに異なるため、現在の資料で確認が必要 |
| ゴミ・傷修復 (GrainMend) | 確認できるマスクを使うRGB修復。プラグイン提供時はIR経路も選択可能 | RGB修復とハードウェアIRは別方式で、対応状況も製品ごとに異なる |
| 原データおよびメタデータ保護 | 非破壊編集、BagItアーカイブ規格、SHA-256検証 | 原データとサイドカーの扱いは製品ごとに異なるため、使用前の確認が必要 |
| フィルムロール単位EXIF記録 | カメラ、レンズ、フィルム、露光記録を書き出しEXIFに自動合成 | メタデータ項目と書き出し方法は製品ごとに異なる |
| macOS ネイティブ加速 | Metal & Core Image 32-bit 浮動小数点処理 | 処理方式とハードウェア支援はプラットフォームや製品ごとに異なる |
ガイド
カメラスキャンは、レンズ、アライメント、フィルムの平面性が合えば、速く細部まで取り込めます。機材からRAW現像までの実用的な手順です。
RAWで撮れるカメラ、必要な撮影倍率に合うマクロレンズ、フィルムホルダー、ライトボックス、複写スタンドか三脚を使います。接写リングやベローズも使えますが、実際の倍率で四隅の解像と像面平坦性を確認してください。
均一で拡散した光源を使います。CRI 95以上、5000〜5500Kは一般的な出発点ですが、色精度を保証する値ではありません。撮影前にフリッカーや縞を確認し、必要ならシャッター速度を調整します。
センサー面とフィルム面が平行でないと、画面の一部しかピントが来ません。確実なのは鏡を使う方法です。ライトボックスに小さな鏡を置き、ライブビューでレンズの映り込みが画面のど真ん中に来るようカメラを調整します。水準器は三脚のコラムが垂直に出ていて初めて意味を持ちます。
フィルムが反ると端のピントが外れます。まずフィルムホルダーで平らにし、ガラスを使う場合は反射とニュートンリングを実際のフィルムで確認します。
ベースISOから始め、実写でレンズの最もシャープな絞りを確認します。f/5.6〜f/8は一般的な出発点です。拡大ライブビューで手動合焦し、レリーズかタイマーを使い、RAWの明部をクリップさせないよう露出します。
RAWをnegaflowで開けばフィルムベースは自動で見つかります。明るさの分布から連続した領域をまとめ、パーフォレーションやホルダー、素のバックライトは除きます。結果が合わなければ、スポイトで未露光部を拾うかRGBを直接入力します。
ガイド
トーンカーブをひっくり返しただけで色が濁るのには理由があります。オレンジマスクを割って外す、リニアで反転する、プリントカーブを当てる。この三つは別々の工程です。
オレンジマスクは画面全体にかかったフィルターです。写真の内側ではなく未露光部で測らないと、そのコマ自身の色がマスクに混ざります。negaflowは明るさの分布から連続領域をまとめて自動で拾い、スポイトとRGB直接入力も使えます。
マスクは透過率なので、リニア空間では割り算で外れます。D = log₁₀(Dmin/T)。ガンマのかかった8bit画像から引くとチャンネルがばらけ、よく見るクロスした色になります。
ガンマをかけた後に反転すると、まず暗部の階調が潰れます。negaflowは32-bit Floatリニアで反転とトーンの計算を終え、最後に出力色空間へ渡します。
ネガ自体には黒も白もありません。それを決めていたのは印画紙です。黒点・18%グレー・白を基準に取ったカーブを当てて、はじめて写真として見えます。
ベースの値は、同じ光で撮った1本に共通です。コマごとに取り直すとロールの中でトーンが揺れます。ひとつの値を全コマに通し、コマ別には露出だけ調整します。
現像ターゲットは選べるルックであり、ラボスキャナーのソフトウェアや出力を複製したものではありません。追加編集には16-bit TIFF、そのまま使うファイルにはロール情報をEXIFへ書き込んだJPEGを選びます。
プロパイプライン & 生産性
選んだ現像項目だけを別の写真へコピーし、キーボードで値を微調整できます。
カラーネガ、ポジスライド、モノクロのネガとポジを、それぞれのフィルム種別に合う経路で処理します。
フィルムベースの測定値と選択した光源プロファイルを別々に記録します。自動測定の代わりにスポイトやRGB値も使えます。
1枚の選択した設定を同じロールの写真へコピーし、必要な写真だけ個別に調整できます。
高度なライブラリ & 精密ツール
外付けHDDやNASが未接続でもライブラリのサムネイルとプレビューを即座に確認できます。
ファイル名、フォルダー、ロール、フィルム、カメラ、レンズ、キーワード、日付を検索し、評価や作業状態で絞り込みます。
固定したIT8.7/1画像と基準ファイルからRGB、Lab、DeltaE00を記録します。実機の精度には、その機器と対応する物理ターゲットの測定が必要です。
明瞭度、シャープネス、ノイズ低減、フィルム粒子を個別に調整します。
セピアとセレンで、シャドウとハイライトの色相、強さを調整します。
光源、解像度、bit depth、読み取り範囲、露出、IRは、プラグインが対応を報告した場合だけ表示します。
Web/印刷用プリセットと {film}_{date}_{roll}_{num} などの動的ファイル名ルールを設定。
macOSのライト/ダークモードに追随し、ネイティブのアクセシビリティ標準に準拠します。
アプリ画面
01
ロール、フォルダ、コレクション、評価、スタック、仮想コピー。
negaflow-scanner-saneを使用します。スキャン結果はライブラリですぐに確認できます。
GitHub ↗
02
現像エンジンはChroma Engine、ほこりや傷の修復機能はGrainMendです。工程全体を独自に開発し、自分で撮影したフィルム資料から作成したスキャナープロファイル15種を同梱しています。
03
JPEG/16-bit TIFF書き出し、ICCプロファイル、プリントレイアウト。
04
ショートカット、フォルダパス、プリセット、補正値はすべてカスタマイズできます。
基本の流れ
スキャナープラグイン
negaflow-scanner-saneは、negaflowのスキャナー読み込みで使用するプラグインです。
スキャナー対応
既知のSANE 1.4対象と、negaflow-scanner-saneが扱う経路です。
| スキャナー系統 | SANEバックエンド | SANE 1.4の状態 | プラグインでの処理 |
|---|---|---|---|
| Plustek OpticFilm 7200, 7200 v2, 7200i, 7300, 7400 v2, 7500i, 7600i | genesys |
Complete | フィルム専用スキャナー経路 |
| Plustek OpticFilm 7400 v1 | genesys |
対応表ではCompleteだが、機種固有の修正はSANE 1.4.0以降 | capabilityベース経路、stock 1.4.0実機結果は未検証 |
Plustek OpticFilm 8100, USB 07b3:130c |
genesys |
Complete | フィルム専用スキャナー経路 |
Plustek OpticFilm 8100, USB 07b3:1824 |
なし | Unsupported | 利用可能なデバイスとして扱わない |
Plustek OpticFilm 8200i, USB 07b3:130d |
genesys |
Complete | フィルム専用スキャナー経路 |
Plustek OpticFilm 8200i, USB 07b3:1825 (GL128) |
なし | Unsupported | 利用可能なデバイスとして扱わない |
| Plustek OpticFilm 120, 120 Pro, 135, 135i, 9000i Ai | なし | Unsupported | 利用可能なデバイスとして扱わない |
| Epson Perfection V700/V750 (GT-X900), V800/V850 (GT-X980) | epson2 |
Good | 報告された場合に透過原稿ソースと位置指定領域を使用 |
| Nikon Coolscan LS-2000, LS-40 ED, LS-50 ED, LS-4000 ED, LS-8000 ED | coolscan3 |
機種によりComplete〜Minimal | フィルム専用スキャナー経路 |
| Nikon Coolscan LS-5000 ED | coolscan3 |
SANE 1.4では未検証、LS-50と同様に動作する可能性あり | フィルム専用スキャナー経路 |
| Nikon Coolscan LS-20, LS-30, LS-1000 | coolscan |
機種により異なる | SCSI専用 |
| Nikon Coolscan LS-9000 ED | なし | Unsupported | 利用可能なデバイスとして扱わない |
| Reflecta ProScan/CrystalScan/DigitDia and PIE PowerSlide | pieusb、旧SCSI機はpie |
機種とモデル番号により異なる | 報告されたオプションだけを使用 |
| Pacific Image PrimeFilm XA, XAs, XA Plus | なし | Unsupported | 利用可能なデバイスとして扱わない |
| その他の透過原稿対応フラットベッド・フィルムスキャナー | バックエンドにより異なる | 機種により異なる | 機能報告に従い、機種名によるfallbackは行わない |
同じ製品名のすべての個体が動くことを保証する表ではありません。SANEの最新対応一覧を確認し、接続した実機をscanimage -Lとscanimage -Aでも確認してください。
近年のアナログ人気の高まりとは対照的に、アナログ写真を支える工程は停滞しています。暗室で光学プリントをしない限り、フィルムはデジタル化して初めて目に見える形になります。しかしラボや現像所は減り続け、メーカーや製品のサポートも縮小しています。
このプロジェクトは、さまざまな経験の中で感じた不便と、こんな機能があればいいという思いから始まりました。35mmと中判フィルムで得た経験と知識をもとに、工程の最初から最後まで自分で開発しました。はじめは自分だけで使う小さなプロジェクトでしたが、negaflowはそれ以上のものになりました。
何より大切なのは、きちんと動き、使いやすく、速く、任せても正しい結果が得られることです。独自開発のnegaflowはmacOSネイティブで、フィルムラボと個人のワークフローをひとつにまとめています。
ニエプスによる最初の写真から200周年を迎える、この夏を記念して。
リリースノート
最新版はGitHub Releasesからダウンロードできます。ほとんどのMacではUniversal PKGを選んでください。negaflow.appを/Applicationsへ直接インストールします。手動インストール用のDMGとZIPも同じページにあります。
negaflow-1.0.5-1-macOS-universal.pkg
Apple Silicon/Intel
negaflow-1.0.5-1-macOS-arm64.pkg
Apple Siliconのみ
実機のスキャナーを接続するには、別途スキャナープラグインが必要です。
よくある質問
現在のGitHubリリースファイルはad-hoc署名されています。初回起動時に警告が出る場合は、システム設定 → プライバシーとセキュリティに移動し、このまま開くを選択してください。
スキャナー接続にはオープンソースプラグイン negaflow-scanner-sane が必要です。プラグインがなくてもカメラコピーや既存スキャン画像(TIFF, JPEG, RAW)は即座に現像できます。
はい、macOS Image I/Oが対応するすべてのカメラRAWおよび8-bit/16-bit TIFF, JPEG, PNGに対応しています。
いいえ。非破壊編集です。オリジナルファイルおよびサイドカーは変更されず、すべての変更履歴は独立したカタログ(SQLite)に保存されます。
はい、Apple Silicon (M1/M2/M3/M4) および Intel Mac に対応する Universal PKG で配布されており、macOS 14.0 以上が必要です。
はい。EXIFメタデータを保持したまま16-bit TIFFやJPEGで書き出し、LightroomやPhotoshop、Capture Oneへスムーズに受け渡せます。
いいえ。プラグインは物理スキャナーを直接制御する場合のみ必要です。デジカメコピー(RAW/TIFF)はプラグインなしで即座に現像できます。
negaflowはApache License 2.0のもとで公開されているオープンソースソフトウェアであり、月額費用なしで自由に使用できます。無料です。タダです。決済画面も試用期間もありません。ライセンスと権利表示を残し、変更した箇所を示せば、書き換えても再配布してもかまいません。名前は別です。Apache 2.0は商標権までは許諾しません。
カタログはSQLiteのWALモードで保存し、メモリが逼迫するとフレームキャッシュを減らします。実際の速度はライブラリ規模、保存先、Macによって変わります。
はい。カスタムプリセット保存やSettings Paste Scope機能により、露出、トーン、ゴミ補正など任意の項目を選択して36コマ全ロールへ一括適用可能です。